中学受験では、集団塾に通いながら学習を進めるご家庭が多くなります。その中で、国語については
・復習は何をさせればよいのか分からない
・解説を読んで終わっているが十分なのか不安
・問題は解いているのに点数が安定しない
・算数のように復習のやり方がはっきりしない
・復習しているつもりなのに同じようなミスをくり返す
と感じる保護者の方は少なくありません。
国語は「問題を解くこと」よりも、「解いたあとに何を見るか」で結果が大きく変わりやすい科目です。復習の視点が合っていないと、時間をかけているのに成績が伸びにくい状態になりやすくなります。
また、同じように国語の復習をしていても、子どもによって見るべき場所は違います。本文理解で止まっている子もいれば、設問の条件で外している子もいます。選択肢比較が甘い子もいれば、記述で必要な要素を落としている子もいます。
この記事では、中学受験の国語で成績につながりやすい復習の考え方と、よくあるつまずきについて解説します。
国語の復習は算数と同じやり方ではうまくいかないことがある
算数の復習では、
・間違えた問題を解き直す
・類題をもう一度解く
・解法を覚えて再現する
といった進め方が効果的な場合が多いです。
一方、国語では同じ形の復習だけでは改善しにくいことがあります。
たとえば、
・答えは分かったが、どこで読み違えたか分からない
・模範解答は理解できるが、自分では再現できない
・同じような問題でまた失点してしまう
という状態は珍しくありません。
国語では「正解を知ること」だけでは足りず、どこで失点したのかを見る復習が必要になります。
特に国語は、
・本文を読む段階
・設問に答える段階
の両方で失点が起こります。そのため、ただ解き直すだけでは、どちらに問題があったのかが曖昧なままになりやすいです。
成績につながりにくい復習のパターン
解説を読んで納得して終わる
国語は解説を読むと理解したように感じやすい科目です。
・説明を聞くと「なるほど」と思う
・模範解答を見れば意味は分かる
・その場ではできそうな気がする
しかし、この段階では「分かった」状態にとどまっており、「できる」状態にはなっていないことがあります。
そのため、次に似た問題が出ると再び失点することが起こりやすくなります。
特に多いのは、
・選択肢問題で正解の理由を見て納得するだけで終わる
・記述問題で模範解答を読んで分かった気になる
という復習です。これでは、自分がどこでずれたのかが残りません。
正解を書き写して終わる
復習として、
・模範解答を書き写す
・正しい選択肢を確認する
だけで終わってしまうことも多く見られます。
ただしこれでは、
・なぜ自分はその答えを選んだのか
・どこで本文理解がずれたのか
・設問の条件をどう取り違えたのか
が見えないままになります。
結果として、同じタイプの問題で同じ失点を繰り返しやすくなります。
国語で大事なのは、正解の形を覚えることより、自分の外し方を知ることです。
問題を解き直すだけで終わる
解き直し自体は重要ですが、
・答えを覚えて解き直す
・何となく正解できたことで安心する
という形では、復習の効果が限定的になります。
国語では「正解できたか」よりも、どう考えて正解にたどり着いたかを確認することが大切です。
特に、
・1回目は外したが2回目は正解した
・でも、なぜ最初に外したのかは分からない
という状態は危険です。この場合、次の似た問題でまた同じ外し方をしやすいです。
失点の種類を分けずに復習している
国語の復習でありがちなのが、不正解を全部同じように扱ってしまうことです。
しかし実際には、
・本文の要点を読み落とした不正解
・設問条件を外した不正解
・選択肢比較で落とした不正解
・記述の要素不足で落とした不正解
では、見るべき場所が違います。
ここを分けずに復習すると、復習しているのに手応えがない状態になりやすいです。
成績につながりやすい復習の考え方
どの段階で失点したのかを確認する
国語の失点は大きく分けて、
・本文理解の段階
・設問の読み取りの段階
・選択肢比較の段階
・記述のまとめ方の段階
などに分かれます。
同じ不正解でも、原因が違えば復習で見るべきポイントも変わります。
たとえば、
・本文の要点を読み落としていたのか
・設問の条件を外して答えたのか
・似ている選択肢の比較が甘かったのか
・必要な要素が足りずに記述が点にならなかったのか
を具体的に確認することで、次の問題への対応力が上がりやすくなります。
ここが曖昧なままだと、「国語が苦手」という大きなくくりのまま復習することになり、改善の方向が見えにくくなります。
本文のどこが根拠だったのかを見る
選択肢問題でも記述問題でも、
・どの部分が答えの根拠になっているのか
・本文のどの表現と対応しているのか
を確認することが重要です。
国語が安定している子は、答えだけでなく根拠も言葉にできることが多いです。
この視点で復習できると、似た問題でも再現しやすくなります。
特に、
・物語文で気持ちの変化の理由をどこから取るか
・説明文で筆者の主張をどこから取るか
を確認する復習はかなり大事です。
選択肢で外したときは「どこを比べるべきだったか」を見る
選択肢問題で外したときは、正解を確認するだけでは不十分です。
見るべきなのは、
・主語の違いを見落としていなかったか
・条件が広がっている選択肢を選んでいないか
・一部だけ合っている選択肢に引っ張られていないか
・本文のどこと比べれば外せたのか
です。
特に2択までは行くのに最後で外す子は、
・本文理解が浅くて迷っているのか
・最後の比較の精度が甘いのか
で復習の中身が変わります。
前者なら本文の重要部分を押さえる復習が先ですし、後者なら選択肢どうしの差を言葉にする復習が先です。
記述で外したときは「何が足りなかったか」を見る
記述問題の復習では、模範解答を読むだけで終わらせないことが大切です。
見るべきなのは、
・設問で聞かれていることに答えていたか
・必要な要素が足りなかったのか
・余計な内容が多くて答案がぼやけたのか
・本文の根拠を拾えていなかったのか
です。
記述が苦手な子にも差があります。
・何も書けない子
・方向性はあるが要素不足の子
・書いているのに不要なことが多い子
では、復習で見るべき場所が違います。
記述の復習は、「正解はこれだった」で終わると弱いです。「自分の答案は何が足りなかったのか」まで見て初めて次につながります。
次に同じタイプの問題で何を意識するか決める
復習の目的は、過去の問題を理解することだけではありません。
・次にどこを注意して読むか
・選択肢でどこを比較するか
・記述で何を落とさないようにするか
といった「次への意識」を持てるかどうかが重要です。
たとえば、
・説明文なら結論と具体例を分けて読む
・物語文なら気持ちの変化の理由を見る
・選択肢なら主語と条件を見る
・記述なら必要な要素を先に確認する
といった形です。
ここまで確認できると、復習がそのまま得点力につながりやすくなります。
国語の復習は「量」より「見方」で差が出る
国語の復習では、
・問題数を増やす
・長時間取り組む
ことが必ずしも成果につながるとは限りません。
むしろ、
・どこで失点したのか
・なぜその失点が起きたのか
・次にどう直すのか
という見方が曖昧なまま量を増やすと、努力しているのに点数が安定しない状態になりやすくなります。
国語は復習の視点が変わるだけで、得点の安定感が変わることもある科目です。
特に、
・本文理解で落ちる子
・設問処理で落ちる子
・選択肢比較で落ちる子
・記述で落ちる子
を分けて見られるようになると、家庭学習の効率もかなり上がります。
復習は「できた問題」も見た方がよいことがある
国語では、不正解だった問題だけでなく、たまたま当たった問題を見ることにも意味があります。
たとえば、
・根拠が曖昧なまま正解した選択肢問題
・方向性はずれているのに部分点がついた記述問題
は、そのままにすると次で失点しやすいです。
国語が安定しない子は、
・外した問題
だけでなく、
・当たったが説明できない問題
も見た方が実力の中身が分かりやすくなります。
中学受験国語でお悩みの方へ
私は、10年以上にわたり受験国語を指導してきました。以前は大手学習塾で国語専門講師として1000人以上の生徒を見てきました。そこで正しい教え方を徹底的に学び、指導の土台を作ってきました。
その中で強く感じてきたのは、国語は同じ点数帯でも、子どもによってつまずいている場所が大きく違うということです。現在はオンライン個別指導・家庭教師として、答案を見ながら課題を確認し、集団塾との併用を前提に指導しています。
・国語だけ成績が安定しない
・どこで失点しているのか分からない
・記述や選択肢問題を強化したい
・国語を得意科目として伸ばしたい
このような方はご相談ください。
まとめ
中学受験の国語では、復習のやり方によって成績の伸び方が変わることがあります。
・解説を読んで終わっていないか
・正解を書き写すだけになっていないか
・どの段階で失点したのか確認できているか
・本文の根拠まで見られているか
・次に何を意識するかまで決められているか
こうした点を意識することで、復習が単なる作業ではなく、得点力につながる学習になりやすくなります。
国語は問題を解くだけでなく、解いたあとの見方を変えることで結果が変わる科目です。
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