中学受験の国語では、物語文の読み取りが点数に大きく影響します。
その中でも、
・登場人物どうしの関係がよく分からない
・誰が誰に何を言っているのか混乱する
・人物の距離感や立場を読み違える
・心情問題で答えがずれる
・本文は読んでいるのに内容理解が浅くなる
といった状態に悩むご家庭は少なくありません。
物語文が苦手な子の中には、文章を読んでいないわけではないのに、人物関係のつかみ方が弱いために内容理解が不安定になっているケースがあります。
また、同じように人物関係が弱いように見えても、崩れ方はかなり違います。主語を取り違える子もいれば、会話の相手を取り違える子もいます。AとBの関係性を逆に読んで選択肢を外す子もいます。
この記事では、中学受験の国語で登場人物の関係がつかめない主な原因と、物語文で読み違えが起きやすい子の特徴を解説します。
登場人物の関係は物語理解の土台になる
物語文では、
・誰が中心人物なのか
・誰と誰がどのような関係なのか
・立場や距離感がどう変化していくのか
といった点を押さえることが重要です。
ここがあいまいなままだと、
・会話文の意味が正しく取れない
・行動の理由が分からなくなる
・心情の変化を誤って理解する
・設問の答えが本文とずれてしまう
といった形で失点につながりやすくなります。
逆に、人物関係が見えている子は、出来事だけでなく、その場面で誰がどう感じやすいかまで追いやすくなります。物語全体の流れも安定してつかみやすくなります。
登場人物の関係がつかめない主な原因
人物関係の読み違いは、いくつかの要因が重なって起こることが多いです。
主語を意識せずに読んでいる
物語文では、
・「彼」「彼女」
・名前の省略
・会話の連続
などにより、主語が分かりにくくなることがあります。
しかし、
・誰の行動なのかを曖昧なまま読み進める
・主語が変わったことに気づかない
・登場人物を頭の中で分けられていない
といった状態だと、内容理解が少しずつずれていきます。
このタイプは、文章を一文ずつは読めていても、全体としての人物の動きを追えていないことがあります。
答案では、
・誰の気持ちを書いているのかがずれる
・主人公ではない人物の行動を主人公の気持ちの根拠にしてしまう
といった崩れ方になりやすいです。
会話文の流れを追えていない
物語文では会話文が重要な情報源になります。
しかし、
・誰の発言なのかを確認しない
・会話の前後関係を見ない
・話している相手を意識していない
といった読み方をしていると、人物関係の理解が浅くなります。
特に、複数の人物が登場する場面では、会話の主語や相手を取り違えるだけで内容理解が大きく変わってしまうことがあります。
このタイプの子は、
・会話の相手を取り違えて心情問題を外す
・誰に向けた言葉なのかが分からず、人物の気持ちをずらしてしまう
といった失点が起こりやすいです。
人物の立場や背景を意識していない
物語文では、
・親子
・友人
・先生と生徒
・先輩と後輩
など、人物の立場が行動や心情に影響します。
しかし、
・関係性を深く考えずに読む
・表面的な出来事だけを追う
・人物どうしの距離感の変化に気づかない
といった状態では、行動の意味や心情の理由が理解しにくくなります。
その結果、設問で求められる内容とずれた答えになりやすくなります。
たとえば、
・AがBを気づかっている場面なのに、反発していると読む
・BがAに遠慮している関係なのに、対等な会話として読んでしまう
といった形です。
つまり、AとBの関係性を逆に読んで選択肢を外すことがあります。
視点人物を見失っている
物語文では、
・誰の視点で物語が進んでいるのか
を押さえることが重要です。
しかし、
・途中で視点が変わったことに気づかない
・全体を客観的に読んでしまう
・視点人物の感じ方を追えていない
といった状態だと、人物関係の理解も浅くなります。
視点人物が分かっていないと、
・誰の受け取り方が中心なのか
・どの人物の感じ方を基準に読むべきか
が見えにくくなります。
このタイプは、本文理解そのものより、誰の立場で読めばよいかが定まっていないために、心情問題や選択肢問題でずれやすくなります。
登場人物の関係がつかめない子に共通する特徴
人物関係の読み取りに課題がある子には、いくつかの共通点があります。
出来事だけを追って読んでいる
物語文を読むときに、
・何が起きたか
だけに注目してしまう子がいます。
この場合、
・誰がどう感じたのか
・人物どうしがどう関わっているのか
・その出来事が関係性をどう変えたのか
という部分が弱くなりやすいです。
結果として、内容は理解しているつもりでも、設問で答えがずれてしまうことがあります。
心情問題で理由が書けない
人物関係があいまいな子は、
・気持ちの言葉は選べる
・しかし、その理由を本文から説明できない
という状態になりやすいです。
これは、
・人物の立場
・出来事との関係
・他の人物とのやり取り
を結びつけて読めていないことが原因になっていることがあります。
たとえば、「悲しい」「悔しい」とは書けても、なぜその気持ちになったのかを人物関係まで含めて説明できません。
人物が増えると急に点数が下がる
登場人物が少ない文章では解けるのに、
・人物が複数出てくる
・場面が変わる
・関係が複雑になる
と急に正答率が下がる子もいます。
このタイプは、人物関係の整理が頭の中で追いつかなくなっている可能性があります。
とくに、
・AとBとCの会話が続く
・家族と友人が混ざる
・場面転換で関係性の見え方が変わる
といった場面で崩れやすいです。
人物関係が読めるようになると答案のズレも減りやすい
人物関係の読み取りは、生まれつきの力というより、
・どこに注目して読むか
によって変わりやすい部分です。
たとえば、
・この場面では誰と誰が関わっているのか
・この発言は誰に向けられているのか
・人物どうしの距離感は変わっているか
・この出来事で関係性はどう動いたのか
といった点を確認するだけでも、読み方は安定しやすくなります。
人物関係が見えるようになると、
・誰の気持ちを書けばよいかずれにくい
・会話の相手を取り違えにくい
・心情変化の理由が拾いやすくなる
・選択肢問題で人物の立場を外しにくくなる
といった変化が出やすいです。
つまり、人物関係の理解は物語文の土台であるだけでなく、答案の精度にも直結しやすいです。
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まとめ
中学受験の物語文では、登場人物の関係の理解が得点に大きく影響します。
・主語を意識せずに読んでいないか
・会話文の流れを追えているか
・人物の立場や距離感を見られているか
・視点人物を押さえられているか
こうした点が弱いと、
・誰の気持ちを書いているのかずれる
・会話の相手を取り違えて外す
・AとBの関係性を逆に読んで選択肢を外す
といった失点が起こりやすくなります。
物語文が苦手な場合は、出来事だけでなく、人物どうしの関係に目を向けることが大切です。人物関係が見えるようになると、心情問題や記述問題の正答率も上がりやすくなります。
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