中学受験の物語文では、心情の記述問題で差がつきやすくなります。ただ、気持ちを細かく読み取ろうとしすぎると、かえって答案が不安定になることがあります。
実際の問題でまず押さえたいのは、
・なぜその行動をしたのか
・そのときどう感じていたのか
という2点です。
多くの問題は、この2つが取れていれば対応しやすくなります。一方で、難しい問題では、その場の気持ちだけでなく前後の心情の変化まで書く必要が出てきます。
この記事では、物語文の心情の記述でまず押さえたいポイントと、その先の問題で求められる書き方について説明します。
心情の記述ではまず行動理由とそのときの気持ちを書く
物語文の心情記述では、まず
・なぜその行動をしたのか
・そのときどう感じていたのか
をセットで押さえることが重要です。
たとえば、
・なぜ話しかけたのか
・なぜ立ち止まったのか
・その場面でどんな気持ちだったのか
といった問いです。
ここでは、
・行動のきっかけになった出来事
・その出来事をどう受け止めたか
・その場で生まれた気持ち
まで考える必要があります。
心情記述が苦手な子は、ここが浅くなりやすいです。「注意されたから」「助けてもらったから」で止まる。「強い言い方だから怒っている」「笑ったから安心している」と決める。このような読み方だと、本文に沿っているようでも、答案としては不十分になりやすくなります。
行動理由は出来事ではなく気持ちまでつなげて書く
記述問題でよくある失点は、出来事だけを書いて終わることです。
たとえば、
・注意されたから
・失敗したから
・呼ばれたから
・助けてもらったから
といった書き方です。
しかし実際に必要なのは、
・その出来事をどう受け止めたか
・どんな思いが強まったか
・それがなぜ行動につながったか
までです。
たとえば、
・悔しくて見返したいと思った
・期待に応えたいと感じた
・相手への見方が変わった
といった気持ちが理由になることがあります。
出来事はきっかけにすぎません。その意味まで書けるかどうかで、答案の質は大きく変わります。
そのときの気持ちは態度や言葉だけで決めない
その場の気持ちを書く問題でも、表に出た様子だけで判断すると外しやすくなります。
たとえば、
・強い言い方だから怒っている
・黙っているから悲しい
・笑っているから安心している
といった読み方です。
物語文では、
・強く言い返しているが内心は傷ついている
・笑っているが気まずさをごまかしている
・黙っているが悲しみより戸惑いが強い
ということもよくあります。
その場の態度を見るだけでなく、その裏でどのような気持ちが動いているかまで考えることが大切です。
行動理由とそのときの気持ちが書けると多くの問題に対応できる
物語文は、すべてを深く読まなければ解けないわけではありません。
まず
・行動理由
・そのときの気持ち
を押さえて書けるようになると、多くの問題に対応しやすくなります。
逆に、
・出来事だけを書く
・雰囲気だけで気持ちを決める
状態のまま、心情変化や人物の成長ばかり考えようとすると、答案が不安定になりやすくなります。
まずは、この2点を確実に取ることが大切です。
難しい問題では心情の変化まで書く必要がある
ただし、難しい問題では、その場の気持ちだけでは足りないことがあります。
たとえば、
・最初は反発していたが、後で理解に変わる
・不安だったが、最後は覚悟に変わる
・誤解していたが、納得や後悔に変わる
といった心情の変化です。
このような問題では、
・何がきっかけになったのか
・どのように気持ちが動いたのか
・最後にどう変わったのか
まで書く必要があります。
つまり、一場面の気持ちだけでなく、流れの中で人物を捉えることが求められます。
心情変化を書く問題は前後の違いを意識する
心情の変化を書く問題では、
・前はどう思っていたか
・どんな出来事があったか
・後ではどう変わったか
を比べることが重要です。
ここが弱いと、
・最後は分かり合っているのに最後まで嫌っていると読む
・悲しそうに見えるが中心は悔しさなのに外す
・笑ったから安心と書くが実際は不安が残っている
といった失点が起こりやすくなります。
変化を問う問題では、断片ではなく流れで気持ちを考えることが必要です。
どこまで書くかは設問の条件と文字数で決まる
心情の記述でどこまで書くかは、
・設問で何を聞かれているか
・理由まで書く必要があるか
・変化まで含める必要があるか
・文字数がどれくらいか
によって変わります。
ただし、心情記述では、気持ちだけを書けばよいわけではありません。
まず必要なのは、
・なぜその行動をしたのか
・そのときどう感じていたのか
です。
行動と気持ちは基本的にセットで書く必要があります。
そのうえで、
・その場の気持ちまででよい問題
・変化まで含めて書くべき問題
が分かれます。
たとえば字数が短い場合は、行動理由とそのときの気持ちを中心に簡潔にまとめます。
逆に字数が長く、変化まで問われている問題では、
・何がきっかけで
・どう気持ちが動き
・最後にどう変わったのか
まで書くことが必要になります。
設問が求めている範囲を見極め、必要な内容を過不足なく入れることが重要です。
家庭学習では書く内容の優先順位がぼやけやすい
家庭学習では、
・気持ちを深く考えようとして方向が定まらない
・出来事の説明だけで終わってしまう
・変化を書く問題で失点が続く
といった状態になりやすくなります。
まずは、
・行動理由が書けているか
・そのときの気持ちが書けているか
・変化が問われている場合に前後を比べて書けているか
を順に確認することが大切です。
どこで失点しているのかが分かると、記述の安定度は上がりやすくなります。
中学受験国語でお悩みの方へ
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まとめ
物語文の心情の記述では、
・なぜその行動をしたのか
・そのときどう感じていたのか
をまずセットで押さえることが重要です。
多くの問題は、この2点が書けていれば対応しやすくなります。
そのうえで難しい問題では、
・何がきっかけで
・どのように気持ちが変わり
・最後にどうなったのか
まで書く必要があります。また、どこまで書くかは、設問の条件と文字数によって判断します。
必要な内容を的確に押さえて書くことが、物語文の記述で安定して得点するためのポイントになります。
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